2012年4月7日土曜日

【海外のプロ】藤井三香のオーストラリア・ケアンズ便り


先週の5/30(月)の夜、終日レクチャーで教えていたので、疲れていた。
簡単に食事をしようとワインと(帰りに買ってきた)お寿司をテーブルに用意
してTVをつけた。

藤井のお気に入りのチャンネルは世界中のニュースとドキュメンタリーを終日
流す、デジタルチャンネルの'ABC24'、それと移民の国ゆえ世界各国のニュ
ースや映画を英語の字幕スーパーで流す、'SBS'(=藤井が担当するSBSの
ラジオはこのTVのSBSと同じ全国ネットワーク放送)。

その夜つけたTVのチャンネ'ABC24'に映し出された映像はあまりにもショッ
キングな映像。

オーストラリアから輸出された牛たちがインドネシアの牛処理場での残酷に
扱われるオーストリアの肉牛達の姿であった。

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そのインドネシアの肉牛処理場での映像は、あまりにも残酷で見ていられな
かった。吐き気をおこすような映像に、食欲も一遍になくなってしまった。

牛たちは、1匹ずつ、順番を待つ。自分の順番がくるまでは、床がコンクリート
の刺殺場で1匹ごとのコンテナーに入れられているが、足元は空間があり、待
つ間に、インドネシア人たちが、肉牛の足にロープを張る。

やっと扉が開き、外へ出ようとする牛たちを最初に待つのは、膨大な量の水を
かけるインドネシア人たち。床がコンクリートなので、牛は滑って横転する。
そこへ追い打ちをかけるようにまた水をかける。足がロープにつながれている
から、牛は水のショックで、のたうちまわり頭をコンクリートに何度も打つ。
(何の為に「水」をかけるのか?)

次に、牛たちは、鞭で何度も打たれる。(何の為に「鞭うち」をするのか?)

中には、倒れて動かない牛たちの「顔」を何度も足で踏みつけているインドネ
シア人たちがいた。(何のために牛の頭を「蹴る」必要があるのか?)

倒れた時に、水で滑ったコンクリートの為、後ろ脚の1本を折った牛がいたが、
インドネシア人は、容赦なく、鞭や水の残酷な仕打ちをし続ける。動かないと
思うと、無理やり、牛の鼻をひっぱったり、さらに水をかけたりと残酷な仕打ち
が続く。(何の為に、そんな「残酷な仕打ち」が必要なのか?)

肉牛の刺殺についての「国際基準」は30秒以内に「安楽死」させるだそうだ。

ところがインドネシアでは、この後の実際の刺殺には、恐ろしいほど残酷な手
段を使っている。

まず、牛の喉をナイフで切る。それも切れないナイフで切る。レポーターが
「そのナイフはシャープと思うか?」と聞くと、笑顔で「とてもシャープだ」
と答えた。


盲導犬は、どのような形質のがありますか?

ところが実際には、パン位しかきれないナイフだから、牛は中半端に切られた
首から血を流し、もがき苦しむ。

牛を一揆に刺殺するナイフではなく、それから数分間、のたうちまわることが
インドネシアの世界では「宗教上のしきたり」だそうだ。

なんと残酷な、、、、一揆にインドネシアに対する認識が変わり、藤井の中で
ものすごい嫌悪感にかわった。

あまりの残酷さにそれ以上、見ていられず、嫌悪感と怒りで気分がわるくなり
TVを消した。

翌日の朝7時にTVをつけた。

前夜の映像は、オーストラリア中の国民にショックを与えただけでなく、担当
大臣をスグに動かしたようだ。

TVに生出演し、担当大臣が「インドネシアに輸出しているオーストラリアの牛
たちの状況を大至急に調査する」とコメント発表した。

さすがに動物愛護国であり、瞬発力のある大臣の動きであると感心した。

あれから5日、、、今日6/4(土)の夜、そのドキュメンタリーを撮影していた
女性がまた同じTVのチャンネ'ABC24'でドキュメンタリーで放映された。

彼女の名前は、リン・ホワイト。

元警察官で、現在は動物愛護の「アニマル・オーストラリア」という保護団体
の代表。国外で行われている動物への虐待を広く一般に知らせ、1日でも
1匹でも早く、動物への虐待を減らすことを目的としている女性である。

まだ調べていないが、この動物団体は世界各国に存在するようだが、アジアで
は、まだまだ存在が少ないそうだ。

インドネシアだけでなく、中国は勿論、ベトナムなどアジア諸国では、動物の
虐待や信じられないような環境で(肉食用にされる)さまざまな動物たちが、
激烈な環境や檻の中で飼育されている。

それらの映像もその夜は、TVのこちら側に映し出された。

今夜のTVでのリン・ホワイトのドキュメンタリーをみていて、彼女が初めて元
警察官であることがわかった。

きっかけは1995年、。リンはいつもは目も通さないマガジンを何気なくみ
ていて、中国で残酷に扱われる「月の輪熊」のくま達の写真と記事に目がとま
り、何とか助けなくてはと思い、以後、警察官の休みの日に活動を行ってきた。

それから3年間、市民や学校団体に呼び掛け、動物愛護運動としてレクチャー
を行い、呼びかけ、資金をつのり、3年後に「アニマル・オーストラリア」が
認められたそうだ。

その後、彼女はこの団体の存在がないベトナムに視察に行き、そこで見た「月
の輪熊」の虐待に唖然とした。


どのように私は私の犬は私の花壇で遊んで終了して入手できますか

オーストラリアへ帰国後、20年間勤めた警察官をやめ、動物の保護に専念す
ることにきめ、それから今まで、危険を冒しながらも、さまざなな映像を広く、
世界の人々に知らせ、動物の虐待を無くす運動をしている。

先週TVに放送され、オーストラリア国民を唖然とさせた映像は、オーストラリ
アからインドネシアに輸出されている肉牛たちである。

インドネシアの一般家庭には冷蔵庫が普及しておらず、だから肉は必要な分
だけを市場で購入する。(市場の画面も映し出されたが、あの暑い国で冷蔵
もされていない店に肉がつるされ、販売されていた。)

これも牛が「処理肉」でなく、放牧できる牛として輸出されている理由だと
いう。

それとは別に、インドネシア肉牛の刺殺の方法は旧態依然としている。

わかりやすくいうと「食肉」はモスラム宗教のおきて通りに刺殺しないと食
してはいけないそうである。

これは宗教上だけでなく、国の法律で認められているというのである。

納得できない。

人間が生きていく為に、飼育されている肉牛だから、残酷な殺し方をしていい
のか?現代の時代にそぐわない。人間の為に犠牲になる動物は、できるだけ
短い時間で苦しむことなく、、、これが「国際基準の30秒」であるはずだ。

実際、今夜のTVでは、その基準以下の「一瞬」のピストルのような速さでの頭
に何かを打ち込み「1秒」で安楽死させているオーストラリアの肉牛たちの姿
が映った。

別のインドネシアの刺殺場では、その目隠しのコンテナーに入れられることも
なく、数匹が一度に、刺殺場につながれ、一匹ずつ、他の牛の目の前で、視察
し、皮をはぎ、肉の塊とされているのを、残りの牛は目の前に見ているという
残酷なインドネシア人たちの姿であった。

これら一連のドキュメンタリーをみていて、思ったのが「日本人でよかった」で
ある。藤井は「アジア人」と言われるのがあまり好きではない。

ヨーロッパ系が「ヨーロッパ人」と言われるのが好きでないのも知っているが、
藤井が「アジア人」とひとくくりに言われたくないのは、別の理由だ。

アジアでは、国の発展レベルによりまたは、宗教的な信念から「動物虐待」が許
されている国がアジアにはまだまだ多い。

その同じ論点から、藤井は「クジラの捕鯨」には反対である。

クジラの肉は、戦後、物のない時代に、栄養価が高く、安価なタンパク質源と
して日本国民の食材として欠かせないものだったと聞いているが、今は高級
食?であるが、(20年ほど前、一度、食したが)特に美味しいという魚では
ないクジラほどではないが、牛も、頭のよい動物だそうだ。


" 5ガロンの水差しでどのように多くの方面合う?"

上述の牛の場面では、最後の牛が、仲間がバラバラ死体にされていく姿を何
度もみていて、最後に回ってくる自分を運命に「震えている」のをTVではっき
りと見た。

教育のないこと、、、宗教上の(理論的にまったく認められない)残酷さ、そし
て経済力のなさから、冷蔵庫など当たり前の保存方法がない、多くの人々や
国が、アジアにはまだまだ多いのがよくわかる。

そんな国に生まれずに「日本」でよかったと思う。
(そして、動物愛国オーストラリアで人生を過ごす自分はとても幸運である。)

先日のTVで、中国の田舎を旅するオーストラリア人のドキュメンタリーでも感じ
た。貧富のはげしい国だから仕方ないが、彼にごちそうをと考えた農家の主婦
が彼の目の前、家の庭先で鶏を処理する場面に、彼は卒倒しそうだった。

残念ながら、この貧困さから逃げたいが故、白人であるオーストラリア人から
ハントされるのを待つアジア人女性が多いのも事実である。

幸い、回りのアジア系女性はハッピーな結婚が多いが、どう考えても不平等な
関係でいる年齢差の大差ある白人とアジア系女性の組み合わせはここにもゴロ
ゴロしているし、そういう男性をみるといつもうんざりする。

そんな処々の理由から自分がアジア人と表現されると「私は日本人」と明確化
させてもらっている。

インドネシア人たちの残酷な肉牛視察の映像は、残念ながら当分、オーストラ
リア人のメモリーからは消えないだろう。

そして、藤井のメモリーからも消えることはない。

人間の為に食肉となってくれている牛たち、、インドネシア人たちは「オース
トラリアで飼われている牛はリゾートに暮らしている」と言ったそうである。

そんなのんびりと広い大地と青空でのびのびと育った肉だからインドネシア人
たちは、自国の牛よりオーストラリアの肉牛を好むらしい。

しかし人間としての感情が正常に発達していれば、あのような残酷なことはで
きないはずである、、、と思うのは、たぶん「教育」を受けた現代人で、「宗教
上」のしきたりがない現代人だからなのだろうが、やっぱり納得できない。

先週の月曜日にドキュメンタリーをみて、翌日のオーストラリアの担当大臣の
対応を知り、すぐに記事をと思ったが、なかなか書けなかった。

インドネシア人を非難するだけの記事にはしたくなかった。

毎日のように「動物」を愛するドキュメンタリーがTVで流れるほど「動物を愛
する」国民であるオーストラリアにはあまりにもショッキングなインドネシア
の現状だった。


PS: 上記を書いたのは土曜日の夜。金曜日から寒気と吐き気で病気だった。
  が、土曜日の夜、TVをつけて、もっと状況がわかり、これ以上は待てない
  と思い、夜遅くだが、頑張って記事を書いた。
  日曜日の午後、ちょっと元気になったので、週明けのSBSのラジオの取材
  の為にも、金・土の新聞(英語)をまとめて読んでいたら、上述のインドネ
  シアに輸出される牛への投稿があった。新聞右ページの1/2の量だから
  かなりの長い記事だった。投稿者から学んだのは、インドネシア人の残虐
  な行為は、モスラム教の教えでは「食肉」にされる動物はメッカの方角に
  立たされ、上述のように(切れないナイフで)首を切られ(数分間いたぶ
  り続けても)それから人間の食肉とするのが、宗教上のしきたりで、それ
  が1500年以上も前から繰り返され、国の法律でもそれが当たり前とし
  て許されているそうだ。
  21世紀のテクニカルな時代に、まだこのようなことが行われているのは
  いくら宗教上ではいえ、やっぱり理解できない。
  彼の結論は、オーストラリアから牛を輸出禁止しても、インドネシアはブ
  ラジルやインドから輸入して、同じことを繰り返すだろう。そうであれば、
  オーストラリアと業界全体が、彼らの無意味な虐殺行為をやめさせるよう
  に動かしていかなければ、かわいそうな牛たちはつきないと、、、確かに
  そうである。しかし、マレーシアとオーストラリアがネゴしている不法侵
  入者の「人権取り扱い」問題からもわかるように、あの国にも「自分たち
  の国の法律」という思いが「国際社会ルール」を理解しようとしないから、
  この問題も難しいかもしれない。
  しかしどう考えても、これらのアジアの国々では、現時にそぐわない宗教
  上の信念が、動物をむやみにいたぶる行為をしているのは、やっぱり吐
  き気がするし、国を超えて「人」としてのモラルに欠ける信仰だとしか思
  えないから、理解できない。

 



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